理事長所信2022

理事長所信

理事長 田邉 和英
初めに

この度、福生青年会議所第45代理事長を務めることとなりました田邉和英と申します。

本年度はスローガンとして勇気凛凛を掲げました。世界がコロナ禍で苦境に立たされ、様々な困難や問題があるなか、失敗や危険をかえりみず、メンバー一人ひとりが心を引き締め勇敢に物事に立ち向かい青年会議所運動を展開したいという願いを込めております。

少子高齢化や人口減少が進む中、私たちはなぜここに住み、あるいは働くことを選んだのでしょうか。それは大人になる過程においてこの地域に親しみを持ち、希望を感じ明るい将来を夢見たからであり、先輩方が創り上げてきたまちがあったからです。

私たちは生まれてから多くの人に育てられ、出会い成長をしてきました。人は人に出会い、人によって磨かれると思います。一人では限界のあることも、志を同じく持つ者の力が合わさればあらゆる物事を、より良い方向に変化させる、大きな力が生まれると思います。

福生青年会議所は、良い変化を持たせられる人材を育て、未来に向かって行動していく組織であり続けたいと願っています。

JC(青年会議所)とは

JCは「奉仕・修練・友情」を活動の基本とおき、「明るい豊かな社会の実現」を理想として掲げ、「青年が社会により良い変化をもたらすための発展と機会の成長を提供する」使命があります。理想を実現するためにまずは行動することが大切であり、行動を起こす意思を育み、会員の発展と成長の場を提供することで、JCを通じて地域を発展させる人材を育成します。

JCでの経験

私は、学ぶため、また人に出会うために福生青年会議所に入会し、入ったのだからまずは参加しようと決めました。青年会議所では礼節・マナー・身だしなみから始まり、議案の作成、プレゼンテーション、事業の設営、広報など多岐に渡り学ぶ機会のある場所でした。

私は普段薬剤師として薬局で働いており、医療関係者以外の方と面識を持つことは少なく、閉鎖的な環境である職場にいます。しかし青年会議所では普段出会うことのない職種の方と交流を持ち、自分にはない知見や問題意識の向上、課題解決方法を模索し実行するなかで学ぶことが出来る、個人の成長を助ける良いツールであると考えております。

変化をしていく社会、続くコロナ禍において

現在、ワクチン接種が進む中、変異株の出現もありコロナが完全に収束することは難しいという懸念があるなかで、コロナの収束を期待するよりどのような共存をはからなければならないかを考える必要があります。

感染症に対する社会常識の変化や感染の拡大に対応を迫られるなか、一昨年度からオンライン上での会議や事業を開催してまいりました。2022年度も国や都が定めるルールに則り、持続可能な福生市・羽村市・瑞穂町のために人の考えや行動を変えていく青年会議所運動を進めてまいります。

創立45周年への思い

福生青年会議所の「明るい豊かな社会の実現」に向けての歩みは、1978年9月16日に全国で645番目の青年会議所として創立され、本年度で45周年という節目を迎えます。時代とともに運動発信の手段は変化してきたかもしれませんが、先輩諸兄姉が築きあげてきた歴史と伝統を次世代にしっかりと継承してまいります。

5年に1度の節目として、創立45周年式典および記念事業を開催します。先輩諸兄姉の皆さまや各地会員会議所、行政、関係諸団体の皆さまへの感謝の気持ちを込めて、メンバー一丸となり記念式典・事業を創り上げます。

未来への会員拡大

近年会員数の減少が続き、会員拡大が直近の課題ではありますが、単純に減ったから増やさなくてはいけないと思っているでしょうか。もしそうであれば、他人から見たらとても味気ないものに見えてしまいます。会員減少のデメリットを理解することが青年会議所存続を考えるうえで重要になります。

我々は活動に関わる費用を基本的に会員の会費で賄っている団体であり、単純に展開できる事業の規模も会員数に比例します。当然ですが会員の多かった10年前20年前にできた事業が今はできない、そうなると地域へのインパクトが小さくなり、個人の負担も増え消耗する結果、地域にとっての認知度も低くなります。

今後我々や次の世代が起こせるはずだった変化も起こせなく、地域に必要な人材も輩出できないという未来が待っています。そんな未来を起こさせないという意識を会員が理解をする必要があります。

会員拡大とJC運動は両輪であると思います。会員数が多ければ多いほど多様な意見を得られ、より良い精度の高い事業が展開できます。まずは青年経済人として知見を広げ、先輩諸兄姉から受け継いだ地域への思いとJC運動というバトンを未来へ託すという意識を持ち周囲を巻き込み行動し続けていくことが必要です。

メンバーのスキルアップ

JCは運動体であり、運動とは力によって変化をもたらすのではなく、他者の考えを変え、行動を変えることで社会を変えていく運動をする組織です。

しかし他人の考えを変えるためには先ずは自ら社会の問題解決の実践の場を通じて個人が成長することが必要です。

JCでは例会やセミナーへの参加や事業計画・議案書の作成など自身の能力向上の機会がたくさんあります。また多くの先輩や異業種の方とネットワークを築く機会もあります。一人ひとりが青年会議所の価値を理解し、参加意識を高め、地域がより良くなるために福生青年会議所の灯を消さないよう努めます。

地域との交流

私自身、幼少期に福生市に住んでいましたが、社会人になるまでは福生市、羽村市、瑞穂町との深い関りはなく、青年会議所に入会させていただいたことを契機に、地域との関りが重要であると感じました。またコロナ禍において価値観や生活様式が変化し、遠くへ行くよりも身近な場所の中でできることが望まれる昨今において、まちに対し関りが増える機会が多くなっています。

まちをつくるためにはまちを知り、理解し愛着を持つ人が行動をすることにより、その思いが周りに伝播していきます。拡がる思いがその地域で生きる人の意識を変え、より豊かな街に変化していくと思います。

まだまだ直接相対することが制限される中ではありますが、人と人の繋がりを持ち続けることは地域においても必要不可欠であり、青年会議所としても地域に理解されより必要となる団体になることが重要です。

青少年育成の一環としてのわんぱく相撲

青少年期は、個人にとって貴重な人生の一部です。大人となるための準備期間としてその過ごし方は今後どう成長するのか人生を左右するといっても過言ではない、重要な期間であります。

わんぱく相撲はスポーツとしての相撲を通じ、礼を学び努力することや思いやりの気持ちを育みます。心豊かな青少年の育成を推進する事業として展開いたします。

共感を呼ぶ広報活動

地域を巻き込みJCの運動を展開するうえで、行政や各諸団体との関係を築くことが必要です。また、理想を掲げ未来に向けて議論をして事業を行っても、世に発信し共感を得られなければ結果として単なる自己満足に終わってしまい、地域の理解を得られません。ただ情報を発信するのではなく、効率よく分かりやすい広報活動を行います。

結びに

福生青年会議所第45代理事長を拝命するにあたり、尊敬する先輩諸兄姉が積み重ねられてきた歴史と軌跡を胸に刻むとともに、半世紀となる50周年に引き継ぐ1年になるよう邁進いたします。

関係各位並びに地域の皆さまにおかれましては、今後ともより一層のご理解、ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。

2022年度基本方針
  • 福生青年会議所創立45周年記念式典及び記念事業の開催
  • 未来のための会員拡大
  • 青年経済人に向けたスキルアップの機会の創出
  • 地域への愛を育む交流事業の実施
  • わんぱく相撲西多摩場所の実施 1. 青年会議所の運動を効果的に発信できる広報活動
2022年度スローガン

『勇気凛凛』

スローガン