理事長所信

理事長所信

初めに

この度、福生青年会議所第47代理事長の職を預からせていただきます、福谷裕希と申します。46年の歴史に誇りを持ち、未来に希望を灯し、組織の発展に尽力いたします。 

福生青年会議所では初めての女性理事長ということで、心が躍る思いと同時に重責を担う緊張や不安はありましたが、それでも先輩諸兄姉からの励ましやメンバーからの後押しを受け、理事長職を預からせていただく覚悟を決めました。 

私にこの様な機会を与えて下さいましたことを、心より感謝申し上げます。 

私は2011年、当時26歳のときに入会をしました。まだまだ未熟だった私は、多くの皆様にお世話になり、学びと成長の機会をいただきました。今の自分があるのは青年会議所や、その繋がりを通じて関わっていただいた皆さまのお陰だと思っております。 

そしてこれまでの歩みとともにその感謝の想いを、この卒業となる最後の年に報恩謝徳の精神でお返ししたいと思っております。 

歴史ある福生青年会議所の理事長として“Happy Smile”で、皆さまへの恩返し、地域への恩返しをさせていただくことで、明るい豊かな社会の実現を決意するとともに所信を述べさせていただきます。

Happy Smile

青年会議所で出逢い、ともに活動した仲間と、その絆は一生の宝になると信じています。出逢いや学びは自らの成長に繋がり、ひいては組織を支える力となることを、私はこの一年を通しメンバーに伝えていく役目があります。そして、この青年会議所という組織に誇りを持ち、精一杯青年会議所運動に励んでほしいと思います。 

私たちの目指す明るい豊かな社会の実現のために、家庭や仕事を大切にし、自分らしさを忘れずに一年間全力で精進していきます。 

本年度のスローガンである“Happy Smile”は、私たちが幸せな笑顔で運動し続けることで仲間を増やし、互いに高め合い人間力を磨き、地域へ貢献をする、その先には自ずとたくさんの人々の幸せな笑顔が見られるように、という願いを込めて掲げました。 

このスローガンの実現こそが、私からメンバーへの恩送りとなり、結果として関係諸団体並びに先輩諸兄姉への恩返しに結びつくと信じています。 

まちづくり

青年会議所という団体は例えるなら、ごみを拾う団体ではなく、ごみを捨てさせない社会をつくる団体です。問題解決の根本治療を、運動という形で社会に示していくことが私たちの使命です。また、明るい豊かな社会の実現のために、人々に刺激や目的意識を与え、社会に強い影響を与えていくのが私たちの役目です。 

その役目を果たすために何ができるのか、何をするべきなのか、これまでの経験や多くの先輩方の背中を思い返し、福生市・羽村市・瑞穂町、この二市一町で私は2024年度に何を行い、何を後輩たちに見せていきたいのかを考えました。 

 ある先輩が「まちづくりはひとづくりである」とよく言っていました。また、「まちづくりの先には未来の街の主役である子どもたちがいる」とも言っていました。 

 私は今年度〝まちづくり〟を「ひとづくり」と「地域活性」と「拡大」この三つに分けて考えていこうと思います。 

Happyを継ぐひとづくり 

現在の福生青年会議所では人間力アップと、これからのリーダー輩出が必要不可欠となります。先頭に立ち、模範となれる人材の育成を一年通して行っていきます。 

現在、入会歴が浅いメンバーが多いため、メンバーの成長こそが今後の福生青年会議所の要になると私は考えます。 

まずは楽しみながら、議案作成をはじめとする委員会活動を行い、更には青年会議所を知ることで成長してもらいたいと考えています。メンバー一人ひとりが議案に向き合い、当事者意識と自己責任を持つことにより、全員がお互いの影響を受け、切磋琢磨しながら成長できるよう取り組みます。 

様々な職種や人生経験のあるメンバーが集まり運動をしていくなかで、各々の得意分野があります。得意を伸ばし苦手を克服できるような、人材育成強化を目指します。苦手分野には積極的に取り組んでもらい、その機会の提供をすることで、一人でも多くのメンバーが成長をし続け、今後を担う人材育成と、それを見て学ぶ状況を根付かせることで、次年度以降にも継ぐひとづくりを行います。 

そしてそのためには視野を広げ、各地会員会議所や関係諸団体の様々な行事に参加させていただき、自分たちで見聞きし学ぶことで、客観的に自分たちの足りない部分に気づける機会を作っていきます。 

また、〝役は人を育てる〟というように、役割や責任は人を必ず成長させます。私たちは自分の役割を真剣に受け止め、他の人の成長に貢献することで、豊かな社会や人間関係を築くことができるようになります。青年会議所運動をしていくことで、人間力を磨いたメンバーが地域のリーダーを担い、自分たちが地域に貢献していると一人ひとりが自認できる、そんな組織づくりを目指していきます。 

Smileを創る地域活性

大好きな人たちがいるこの地域を、青年会議所運動を通じてより多くの人に好きになってもらいたい、地域に恩返しをしたい、いろいろな人たちと交流することで絆を増やし強くしていきたい、そして未来を担う子供たちの笑顔を増やす、その一助になれる取り組みを進めていきたいと考えます。 

私には成人する息子がいます。あっという間の20年ではありましたが、ひとり親として日々奮闘し子育てをしてきました。子供のために少しでも豊かな暮らしをと思い仕事に時間を費やす日々、けれど結果それが子供と一緒に過ごす時間を減らしてしまっていたのではないかと、20年経った今は思います。 

ひとり親家庭に限らず、夫婦共働きで家庭を支え、毎日忙しく働き子育てをしている親なら誰しもが、このもどかしい気持ちを持ったことがあるのではないでしょうか。そのような方々に少しでも心のゆとりを与え楽しんでもらい、その子供たちにも笑顔が生まれるような、そんな事業を行いたいと考えています。 

そのために、まずは福生市の七夕祭りをはじめ、子供たちが主役として心身ともに鍛錬する場として、引き続きわんぱく相撲の開催をいたします。 

また、長年行われている地域団体の行事に青年会議所として関わり、子供たちが積極的に交流したいと思える環境作りをしていきます。幼少期に見るものや経験は、子供の自尊心を育み、親子で楽しみ一緒に学ぶことで家庭内の融和を作ります。 

親の笑顔、子供の笑顔、これこそが地域活性の源となり、より良いまちづくりに繋がり、そこから地域の笑顔を生み出すことを目指していきます。 

繋ぐ拡大

幸せを継ぎ笑顔を創ったその先に、最も大切なのが拡大です。一人でも多くの仲間とともに運動していくことにより、私の掲げるまちづくりが実現されると考えます。 

一昨年の会員数は過去最低人数である11名でのスタートでした。そして同年11名の拡大を行い、昨年は福生青年会議所として7年ぶりとなる会員30名を上回ることができました。 

 改めて数の大切さを知り、個々の力も数多く集まれば大きなものになることを痛感する一年となりました。それにより例会だけではなく、様々な事業にも取り組めたと感じます。数は力になることを実感したことで、今年度も全員で拡大に力を入れ、それぞれの力を集結し各事業に取り組んでいきます。メンバー全員が青年会議所運動は楽しいものとして捉えるためにも、人数の確保は必要不可欠であり、メンバーが楽しむ気持ちを持って、青年会議所運動に臨めるよう会の運営に努めます。 

楽しむことは人生をより豊かにする秘訣の一つです。いつ何時もメンバー全員が全力で楽しみ、成長を促す時間を作ることで、より結束力を高めます。そしてメンバーとともに楽しみを共有することを大切にし、ともに成長した仲間との絆を深めます。 

人と人とを繋ぎ、自分ひとりでは成し遂げられないことも、仲間と取り組むことによって、二倍にも三倍にも成し遂げられる、そんな仲間を増やすことが大切だと思っています。本気で取り組む仲間同士だからこそ様々な意見が挙がり、時にはぶつかることもありますが、メンバーにはそんな経験もしてほしいと思っています。大人になってからこんなに本気でぶつかり合うことはないな、と思うくらい時には本気でぶつかり、その後には討論したことさえ笑い飛ばしてしまえるくらい絆も深まり、志を同じくする者がともに歩んでいけるのが青年会議所運動です。 

そして拡大をしていくなかで忘れてはいけないのが〝繋ぎとめる拡大〟です。青年会議所は単年度制であり、その年によって色も景色も大きく変わります。メンバーには一時だけを見て万事だと思わせず、長年運動を続けることで得られるものを伝えていきたいと思います。 

せっかく出会えた仲間なのだから、青年会議所を卒業する最後の日まで、一緒に運動していきたいと思える、そんな組織作りを目指していきます。 

今年度はこの三本柱を掲げ、3委員会での運営にてメンバー人欠けることなく、また〝一人の百歩より百人の一歩〟という心得でメンバー全員での取り組みを行い、より良いまちづくりに励みたいと思っています。 

そして多くのメンバーに、新しい経験や学びの場を増やす機会の提供を行っていきます。 

感謝の想い

これまで長きにわたり一緒に運動をし、また支えてくれた先輩諸兄姉がいなければ、今私はここにはいなかったと思います。そして青年会議所の楽しさも知らずに過ごし、退会していたかもしれません。 

青年会議所のメンバーというだけで繋がりが広がり、出逢った瞬間に握手をかわし仲間になれる、参加しただけで〝ありがとう〟と言ってもらえる、そんなこの場所が私は大好きです。無償の絆と、その絆の強さを教えていただきました。 

家庭や仕事の問題を抱え、上手くいかないことがあったとき、あえて無心で青年会議所運動に没頭するときもありました。自分のためではなく人の為に行動すること、振り返るとそれは逃げ道だったこともあったかもしれません。見返りを求めずいつでも温かく出迎えてくれる、そんな場所があったから、私はここまで頑張ってこられたのではないかと思います。 

これまで助けて下さった方々や、見守ってくれた多くの方々に恩を返し、後輩たちにその恩を送り、その後輩がまた後輩へと繋ぎ続けてくれれば、豊かな社会の実現に繋がると信じております。そして、それこそが青年会議所運動そのものなのだと私は考えます。 

地域や様々な人たちへ感謝をし、自分のためではなく人のために行動することにより、そこに携わる全ての人に、たくさんの笑顔が溢れることを目指します。 

おわりに

大人になると忙しくて忘れてしまいがちな、単純で純粋な幸福感、達成感を味わえる場所がこの青年会議所運動にはあります。 

ときに寝る間を惜しみ議案に向き合い、自分と戦い、より良い運動をつくるために時間を取られることも多くあります。大変だけれども、その先にある一つのことを成し遂げたときの達成感、仲間とともに分かち合う喜び、そしてその喜びを互いに感じ合う楽しさを、一人でも多くのメンバーに知ってもらいたいというのが私の願いであり、私が伝えていかなければならない使命なのだと強く感じています。 

楽しい瞬間を積極的に作り出すことは、明るい社会の実現へ近づくと私は信じています。自らが参加をしたくなるような、笑いの絶えない一年になるよう取り組むことをお約束し、全員で前へ進んでいけるような地盤固めを目指し、一年間尽力させていただきます。 

関係諸団体並びに地域の皆さまにおかれましては、今後ともより一層のご理解、ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、2024年度理事長所信とさせていただきます。 

2023年度基本方針
  • 後世に繋げる会員拡大 
  • 結束力を高める会員交流事業の実施 
  • 地域に求められる子育て支援事業の実施
  • わんぱく相撲西多摩場所の開催
  • 関係諸団体とのコミュニケーション強化
  • 人間力向上を目指した会員育成の研修 
2023年度スローガン

『Happy Smile』

過去の理事長所信